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AMLOエネルギー改革反対の全国遊説を開始

アルマ・E・ムニョス
La Jornada 2014/01/06

 心筋梗塞を患い1カ月療養していたアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)が、国家再生運動(MORENA)全国会議に姿を現した。

 AMLOは、エネルギー改革に引き続き抗議していくため、明日、全国遊説を開始すると発表した。

 また、メキシコの富と自然資源は、再開される抗議活動の過程の中で、取り戻すことができるだろうとも述べた。

 AMLOは、数日のうちに、国内の裁判所や国際裁判所に、エンリケ・ペニャ・ニエト大統領を告訴することや、増税とエネルギー改革に賛成票を投じた議員の名前を公表することを伝えた。

 「メキシコの、特にエネルギー部門で、汚職がひどくなることは明らかだ。油田掘削の契約を、ハゲタカのように奪い合うことになる。今にわかる」

 また、構造改革を装った民営化計画が実施されれば、石油の収益を巨大外国資本と共に略奪し、分け合うため、メキシコの財政収入は減少するだろうと述べた。

 「税金は引き続き上がっていくだろう。今年の年末に、食料品と医薬品に対する付加価値税の徴収が、議会で再び提案される可能性も十分にある」

 AMLOは、今後の見通しについて、「財政赤字が拡大し、公的債務が増え続ける。また、経済は成長せず、失業や若者への配慮不足が続き、治安が悪化して暴力が増加する」と予想した。

 「このようなことを言うのはつらいが、しかし、危機と荒廃はひどくなるだろう。だからこそ、権力を乱用し、公共の財産を破壊する卑劣な現在の政権を交代させるまで、抗議しつづけなければならない。それが唯一の解決策だ」

 「ボルフィリオ・ディアスを倒したように、PRIAN(制度的革命党PRIと国民行動党PANを合わせた造語)を打倒することが緊急の課題だ。われわれは、暴力を用いずに、国民を尊重かつ組織化し、民主主義の意識革命で、PRIANを打倒しよう」

 そしてAMLOは、「われわれは、屈辱や反道徳的なものには屈しない。われわれは、あきらめることはないし、権威主義も汚職も、決して受け入れはしない」と述べて、演説を終えた。

 一方、MORENAのマルティ・バトレス代表は、MORENAの政党登録申請の進み具合について、MORENAが政党要件を満たしたことを告げ、MORENAは、ありふれた一政党ではなく、野党になることを目指していると述べた。

 また、バトレス代表は、MORENAでは、支持者は平和的解決を求めるのであり、武力の使用は容認しないと強調した。

 AMLOは、自身の事務所から、MORENA全国会議が開催されたサロン・ド・ルスまでの数メートルを、徒歩でやってきた。

 会場に到着すると、拍手と快気祝いの品で迎えられた。

 MORENA全国会議に出席した数時間後、AMLOはツイッターで、「確かな信念を持って、もう一度始めよう。希望の光が消えないように、明日、全国遊説を始める」とコメントした。

 その前のコメントは、心筋梗塞で昨年入院していた病院を退院した後に書かれたもので、「私の大切な同志であり、友達であるみなさんが示してくれた友情に、感謝したい。支持者以外の人々の人道的な態度も受け止めた。間もなく活動を再開する」とコメントしていた。

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