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メキシコ人の幸福度は36カ国中35位

 OECD(経済協力開発機構)加盟国に、ブラジル、インド、中国を加えた36カ国中、メキシコは、国民の幸福度で35位となった。

 この幸福度は、OECDの「より良い暮らし指標2012」が示したもので、住居、収入、雇用、共同体(社会とのつながり)、教育、環境、ガバナンス(市民参加)、健康、生活満足度、安全、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の11項目で構成されている。

 個別に見ていくと、「安全」では満足度が低く、調査対象36カ国中25位の結果となった。

 「教育」と「収入」でも、満足度は低評価であった。

 OECDの分析では、「金銭で幸福を買うことはできないが、金銭は国民生活の質を改善する重要な要因である」とされ、メキシコ人の平均年収は1万1106ドルで、OECD加盟国の平均年収2万2378ドルを下回っているとした。

 「生活満足度」は評価が高く、36カ国中18位で、昨年は10段階中6.8であったのが、今年は6.9とわずかに改善された。

― メキシコ人は、概して生活満足度が高く、OECD加盟国平均を上回っている。メキシコ人の78%が生活における否定的な経験(痛み、心配、悲しみ、倦怠感)よりも、肯定的な経験(適度の休養、達成感、楽しみ)を多く持っていると述べた。これはOECD加盟国平均の72%を上回っている。 ―

 今年の調査では、選挙で投票する意向を持っているメキシコ人は、59%のみであった。これは、OECD加盟国平均73%を大きく下回っている。

 OECDは、選挙への参加は、国民の政治への信頼を反映するものだとしている。また、メキシコの有権者の社会的経済的特質について言及し、富裕層の有権者の64%が投票に行く一方、貧困層の58%は投票しない、と指摘した。

ジョランダ・モラーレス(エル・エコノミスタ2012年5月22日)

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