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メキシコのインフレ率4.25%

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写真:消費者物価指数(El Economista)

レオノール・フローレス
El Economista 2013/04/09

 数種類の農畜産物の価格上昇に押され、3月のインフレ率は0.73%上昇した。これは、2008年以降最も高い水準であり、専門家の予想を超える結果となった。メキシコ地理統計局はこの結果を受けて、インフレ率は前年同月比で4.25%になったと発表した。

 3月の生活必需品価格は、前月比0.52%上昇し、前年同月比4.41%の上昇となった。一方、生産者価格は前月比0.24%上昇し、前年同月比2.02%の上昇となった。

 3月の消費者物価は、果物と野菜の価格上昇に押される形になった。3月の果物と野菜の価格は前月比で10.28%上昇し、前年同月比でほぼ20%の上昇となった。3月の果物と野菜の価格上昇は、ここ数カ月の寒気によってグリーントマトが79.76%値上がりしたことが、大きく影響している。

 しかし、複数の経済評論家は、コア指数の上昇は、前月比0.30%増、前年同月比3.02%増とわずかであり、財のインフレの減速が、サービスのインフレの増大をカバーできなかったことが原因であると主張している。

夏には安定する見通し

 バンコメル銀行は、財のインフレ率が引き続き低下していることと、サービスのインフレ率がほぼ最高水準に達していることなどから、インフレ・リスクの均衡は、安定を維持すると見ている。

 しかし、地方政府の財政難と、都市部の公共交通機関の値上げにより、地方政府が決定する各種料金は、引き続き値上がりすることも考えられる。

 また、バンコメル銀行は、農畜産物の価格が3月に急激に上昇したことについて、供給が一時的に減少したためであり、短期的なものであると予想した。

 バンコメル銀行は、大方の予想通りインフレは悪化するとしたが、その他の要因が引き続き好調であるため、夏ごろには消費者物価指数が4%未満まで低下し、その後年末まで、同じ水準を維持するとの見通しを発表した。

 地理統計局の発表によると、価格が最も低下したのはコンピューターと家庭用の家具で、それぞれ3.03%と1.23%のマイナスとなった。

 また、ブドウは3.06%マイナス、リンゴは1.54%マイナスとなった。

果物と野菜が急騰

・3月の果物と野菜の価格は前年同月比で約20%上昇
・グリーントマトは寒気の影響で79.76%の値上がり
・ブドウ3.06%、リンゴ1.54%の値下がり
・コンピューター3.03%、家具1.23%の値下がり

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