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雇用労働調査2017年第3四半期:不安定雇用の増加と不完全雇用の減少

週の労働時間は平均43時間、不安定雇用の就業者は3000万人だった。

El Economista 2017/11/14

 メキシコ地理統計局(INEGI)が発表した雇用労働調査(ENOE)2017年第3四半期によると、2017年第3四半期のメキシコの経済活動人口は5440万人(15歳以上人口の59.4%)で、前年同期の5420万人(60.2%)より14万3000人増加した。人口自体の増加と、就業を希望する人口の増加が、経済活動人口の増加につながった。

 経済活動人口のうち、就業人口は5240万人(うち、男性3250万人、女性1990万人)で、前年同期より39万6000人増加した。

 15歳以上人口に占める経済活動人口の割合は、男性の78%に対し、女性は43%だった。

 就業者を産業別に見ると、第一次産業が700万人(就業者全体の13.3%)、第二次産業・工業が1340万人(25.6%)、サービス業が3170万人(60.5%)、産業を特定しなかった人が0.6%だった。

 週の労働時間が15時間未満の就業者は6%、48時間以上の就業者は27.8%で、週の平均労働時間は43時間だった。

 社会保障を受けている就業者は1950万人で、前年同期より28万1000人増加した。また、書面による雇用契約を結んでいる就業者は1960万人(前年同期より45万9000人増加)、書面なしで雇用されている就業者は1590万人だった。

 不完全雇用(*1)の就業者は370万人だった。就業者に占める不完全雇用の割合は7%で、前期より0.2%、前年同期より0.8%の減少となった。

 不安定雇用(*2)の就業者は3000万人だった。就業者に占める不安定雇用の割合は57.2%で、前期より0.3%増加、前年同期より0.4%増加となった。不安定雇用のうち、非正規部門で働く就業者は1400万人(就業人口の26.6%)で、前期より0.3%減少、前年同期より1.1%減少した。企業・政府・諸団体で社会保障なしで働く就業者は750万人、個人経営の農業に従事する人は630万人、有給の家事労働に従事する人は220万人だった。

 今期の失業者は190万人、失業率は3.6%で、前年同期より4%減少した。季節調整済みの失業率は3.3%で、前期の3.5%から減少した。

 州ごとの失業率では、失業率が高かった州は、タバスコ州6.9%、メキシコ市5.2%、バハ・カリフォルニア・スル州4.6%、メキシコ州4.4%だった。

 失業率が低かった州は、ゲレロ州1.4%、イダルゴ州とオアハカ州2.2%、チワワ州2.4%だった。


*1 不完全雇用とは、現在よりも長い時間働く必要があるため、副業または別の雇用を探している場合のことを言う。
*2 不安定雇用とは、非正規部門での就業、有給の家事労働、個人経営の農業、企業・政府・諸団体における社会保障なしの労働のことを言う。

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