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AMLO、新党設立プロセスを開始

El Tiempo Latino 2013/01/07 (EFE)

 前大統領候補のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールと関係の深い左派のグループは、1月7日(月)、メキシコに新党を設立するための、長いプロセスを開始した。この左派グループは、新党と共に、2015年の議会選挙に参加することを、強く希望している。

 連邦選挙機関(IFE)で開催された集会において、国家再生運動(MORENA)代表のマルティ・バトレスは、このプロセスを開始するために必要な関係書類を手渡した。必要とされることは、少なくとも約22万人の支持者の加入と、今年10月から12月の間に予定されている大会の開催である。

 書類受け渡しの前に、IFEのマルコ・アントニオ・バーニョス委員長は、IFEのホールに集まった左派の支持者たちに挨拶し、メキシコの「民主主義の家」への歓迎の意を表した。

 バトレスに同行していた、ロペス・オブラドールに共感する数百人の支持者たちは、この言葉に、野次と抗議の声で応じた。というのも、オブラドールは、敗北した直近2回の大統領選におけるIFEのやり方を、猛烈に抗議していたからである。

 その後、バトレスは、ロペス・オブラドール自身が明日、メキシコ市の中央広場において、最初の入党集会を指揮することを説明した。また、バトレスは、彼に同行していた数百人にのぼる支持者を、入党集会に招待し、IFE本部に集まった支持者たちは、入党集会への参加に喝采を送った。

 「我々は、2013年のあいだに、入党者150万人を達成するという目標を決定した」と、バトレスは述べた。バトレスは、ロペス・オブラドールの選挙戦においても、オブラドールのメキシコ市長時代にも、オブラドールに忠実であった。

 バトレスは、MORENAは「メキシコの希望」であり、ひとたび新政党として正式に設立されれば、現在の新自由主義とは異なる政策を提案する、と述べた。また、エネルギー資源の民営化を取りやめて、国民にこれ以上の「社会的犠牲」を要求しない、とも述べた。

 その後、IFE本部前広場で開催された集会で、バトレスは、今回のことを「歴史的な」ことであると述べ、その根拠として、MORENAは、メキシコのための「別の政策」を提案しており、その政策は、国民行動党(PAN)や、現在与党の制度的革命党(PRI)の政策-どちらの政策も似たようなものである-とはまったく異なるもので、そのような政党を設立することが、メキシコにとって「不可欠」なこととなっていることを挙げた。

 バトレスは、ロペス・オブラドールが1月10日から、南部キンタナロー州のチェトゥマルにおいて、遊説を始めることを告げた。この遊説は、オブラドールの支持者に、MORENAへの入党を促すために、国内の300の市町村において行われ、9月30日に終了するものである。

 遊説終了時には、MORENAは、メキシコの32州において集会を開催し、少なくとも3000人の党員が参加するはずである。2014年1月には、MORENAはIFEに、正式に政党登録を申請する予定で、同年8月に認可が下りることが期待されている。

 「われわれは戦いに疲れたりはしないし、メキシコの変革のために、これからも戦い続ける」とバトレスは述べ、ロペス・オブラドールが以前所属していた政党である民主革命党(PRD)の変貌について、ほのめかした。PRDは、議会における左派の主要政党で、マルセロ・エブラルド前メキシコ市長が有力者として頭角を現してきている。

 ロペス・オブラドールは、直近2回の大統領選に出馬したが、2回とも落選した。2006年には保守派のPANの候補者フェリーペ・カルデロンに、0.56%の僅差で敗れ、2012年には、PRIの候補者のエンリケ・ペニャ・ニエト現大統領に敗れた。

 MORENAは、2006年7月の大統領選においてロペス・オブラドールが敗北した後、オブラドールを支持する社会運動として、6年前に設立された。MORENAは今後、メキシコの選挙法の定めるところに従って、会計監査を受けることになる。

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