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MORENA、政党要件満たす

AMLOは元気で、間もなく政治活動を再開する。
集会25回、支持者40万人以上を達成。
残りの7州における集会は1月中に実施される予定。
エネルギー改革に引き続き反対していく。

アンヘレス・クルス・マルティネス
La Jornada 2013/12/27

 国家再生運動(MORENA)は、政党として登録することができるための法的条件を十二分に満たしている。というのは、現在までのところ、25の州において集会が行われ、40万人以上の支持者を集めることができたからであり、この二つの条件については、連邦選挙機関(IFE)も認識していると、MORENA執行委員会のマルティ・バトレス委員長は述べた。

 また、バトレス委員長は記者会見で、12月3日に心筋梗塞を患ったアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)の健康状態についてもコメントした。メキシコにとって幸運なことに、AMLOは元気であり、間もなく彼自身が、政治活動への復帰を発表するだろうと、バトレス委員長は述べた。

 バトレス委員長は、AMLOの健康状態について、多くを語ろうとはしなかったが、AMLO自身が今後について語るのを待つよう、落ち着いた様子で求めた。

 また、MORENAの政党登録の申請の進み具合については、ナジャリ州、ソノーラ州、コアウイラ州、ヌエボ・レオン州、アグアスカリエンテス州、バハ・カリフォルニア・スル州、コリーマ州の7州で、1月中に集会が行われる予定であると述べた。

 バトレス委員長によると、選挙法では、300人以上の支持者が参加した地方集会が200回以上開催されたこと、または、3000人以上の支持者が参加した集会が20以上の州において開催されたことが、政党要件として求められている。MORENAは後者を選択した。政党要件はすでに満たし、それ以上の支持を獲得している。支持者数については、支持者の登録数が全国選挙人名簿の0.26%以上であることが規定されており、これは、21万9608人に相当する。

 現在までのところ、MORENAは、集会に参加した11万3382人の支持を確保しており、また、それ以外に、IFEのコンピューター・システムに登録されている支持者数が30万6219人に達している。さらに、データベースには、今後支持者となる8万399人が登録されている。

 このように、MORENAの支持者数は、50万人に達する見込みであり、従って、重複することなく支持者数を満たしていると、バトレス委員長は述べた。1月26日にメキシコ市で行われる予定のMORENA全国大会の前に、七つの州で地方集会が行われる。

 MORENAの政党登録の申請の期限は1月31日であることから、IFEの手続きが8月までに終了し、MORENAが2015年の選挙戦に参加できるように、最も遅い場合でも31日には、IFEで手続きを行うと、バトレス委員長は述べた。

 また、バトレス委員長は、インタビューにおいて次のように述べた。

 「エネルギー改革に、引き続き反対していく。これは、メキシコの富の略奪を防ぐためであり、また、石油や鉱業のような戦略的分野においてこの30年間行われてきた憲法や法律の変更を、長い時間をかけても、元に戻すためである」

 「憲法や法律をそのように変更しても、多国籍企業の利益にしかならなかった。メキシコの国民には何の役にも立たなかった。鉱山開発や外国投資に関する法律、自由貿易協定などは、すべて相互に関連しているものであり、今日、メキシコが、他国の利益のために自然資源を搾取される植民地の立場にあることを、説明するものである」

 「鉱山開発における略奪についての調査によると、植民地時代の300年間で、3万トン以上の銀が採掘された。一方、外国企業の黄金時代(ビセンテ・フォックスとフェリーペ・カルデロンの国民行動党(PAN)政権時代)の12年間では、5万5000トンの銀が採掘された。さらに悪いことには、メキシコはその間、まったく発展しなかった。それどころか、見境もなく略奪された。今日では、エネルギー改革によって、メキシコの富の危機はさらに悪化している。なぜなら、鉱山企業が、正式な採掘認可を受けて、石油で利益を得ることになるからだ」

 エネルギー改革法案による憲法の変更は、石油があると推定される土地をめぐる暴力的な争いを招くだろう。そのため、議会で可決され、すでに大統領が公表した憲法の変更に対して、引き続き反対していく必要がある」

 「それと並行して、MORENAは、石油と天然ガスの開発への民間資本の参入を認める法案に賛成した議員たちを告発するために、各州で抗議の運動を続けていく」

 「さらに、司法機関などに異議申し立てを行うための法的根拠の調査も、継続して行われる。これは、現在の政治情勢の問題ではなく、国家の富を解体するような政治について、その本質を問うということである」

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