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メキシコ市で日本アニメ映画祭開催

上映作品は1950年代の古典的な作品から現在の最新作まで多数。(上映期間7月17日-30日)

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foto: Cineteca Nacional

El Universal DF (Notimex) 2014/07/17

 メキシコ市のシネテカ・ナシオナルにおいて、7月17日から8月3日まで、「ANIME 戦後日本のアニメ映画祭」が開催され、日本のアニメ映画の歴史を物語る長編作品16本、短編作品20本以上が上映されます。

 シネテカのプログラム・サブディレクターのネルソン・カロ氏は、このイベントについての記者会見で、シネテカが日本のアニメ作品を上映するのは今回が初めてだと語りました。

 カロ氏は、「私たちは、日本のアニメ映画がメキシコに入ってきた1960年代から最新の作品まで、60年間の日本のアニメ映画のパノラマを展開したいと思っています」と述べ、手塚治虫、藪下泰司、岡本忠成、高畑勲、宮崎駿など最も代表的な監督の作品を上映するほか、日本アニメーション協会の古川タク会長やこの分野に詳しいミカミキョウコ氏を招き、戦後日本のアニメについてのトークイベントも行う予定であることを発表しました。

 ミカミキョウコ氏は、このイベントについて、「1950年代の古典的な作品から最新の作品までを上映しますが、各作品のテーマには共通点があります。それは、主人公の意志の力、生きようとする強さです。また、サイエンス・フィクションやヒーロー、戦争を扱う映画も上映されます。(…)各作品は、監督たちがその表現を実現するために立ち向かった様々な挑戦を反映しており、そのような挑戦こそが、日本アニメが持つテーマと創造性の多様さを示しています」と語りました。

 国際交流基金メキシコ事務所の洲崎勝所長は、会見の終わりに、今回のイベントの開催やこれまでの様々なイベントの成功は、国際交流基金とシネテカが常に協力してきた成果であるとし、「昨年行われたサムライ映画の上映イベントの観客数は、6600人を超えました。今回のアニメ映画祭では、それを上回ると思っています」と述べました。

 今回のイベントでは、7月17日に上映される四分一節子監督の「ガラスのうさぎ」(2005年)を皮切りに、藪下泰司、岡部一彦両氏による日本アニメ初のカラー映画「白蛇伝」(1958年)、藪下泰司・芹川有吾両監督の「安寿と厨子王丸」(1961年)、矢吹公郎監督の「長靴をはいた猫」(1969年)、高畠功監督の「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)と「火垂るの墓」(1988年)、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」(1984年)と「ハウルの動く城」(2004年)などが上映されます。

 短編を含むすべての上映作品は、16ミリか35ミリのフィルム映画で、日本語(スペイン語字幕付き)で上映されます。

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