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麻薬組織ロス・セタス幹部を逮捕

囚人たちの逃亡にも関係

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写真:連邦検察庁犯罪捜査専門次官室での記者会見で、アルディージャはマスコミを前に、親指を立てて挨拶した。

El Siglo de Torreon 2012/10/09

 メキシコ海軍省は、麻薬組織ロス・セタスのメキシコ北東部のリーダーを逮捕し、ロス・セタスに大きな打撃を与えた。メキシコ北東部は、同犯罪組織の最も重要な縄張りである。「アルディージャ」は、2010年の不法移民72人の殺害を含む、少なくとも320人の殺害と、刑務所から囚人たちを逃亡させた容疑で逮捕され、マスコミの前に現れた。

 逮捕されたのは、サルバドール・アルフォンソ・マルティネス・エスコベド通称アルディージャで、ロス・セタスのタマウリパス州、ヌエボ・レオン州、コアウイラ州におけるリーダーと思われる。米国と国境を接するタマウリパス州ヌエボ・ラレド市で、土曜日に逮捕された。

 マルティネス・エスコベドは、記者会見の間、笑顔と挑戦的な態度を見せた。

 海軍省のホセ・ルイス・ベルガラ・イバーラ広報官は、マルティネス・エスコベドが、2010年8月、タマウリパス州サン・フェルナンドにおける不法移民72人の殺害に関係していると発表した。

 マルティネス・エスコベドは、タマウリパス州で、地面に掘られた穴から200体以上の遺体が発見された事件の犯人と見なされている。また、メキシコ各地において、50人以上を自ら殺害したとされている。

 また、2010年12月、タマウリパス州ヌエボ・ラレドの刑務所から151人の囚人が逃亡した事件や、最近、コアウイラ州のピエドラス・ネグラス刑務所から131人の囚人が脱走した事件にも関係している。

 ベルガラ・イバーラ広報官が述べた詳細によると、マルティネス・エスコベドは、10月6日の夜、ヌエボ・ラレドで逮捕された。海軍要員がヌエボ・ラレドのサン・アグスティン居住区をパトロールしていた間のことであった。

 同広報官の説明では、海軍要員は、相手側からの発砲による攻撃を受けた。発砲した人物はその場で射殺されたが、襲撃グループの他のメンバーは逃亡した。

 捜査が行われ、その地域に、「アルディージャ」というあだ名の人物が逃げて潜伏していることが分かった。そこで、市内で捜索が開始された。

 その日の午後7時ごろ、エル・カンパナリオ町付近で、一台の車が発見された。運転席にいた男は、銃器を携帯していた。海軍要員たちが近づいていったところ、男は逃げようと試みたが逃げられず、逮捕された。

 当局の発表によると、逮捕されたのはサルバドール・アルフォンソ・マルティネス・エスコベド、31歳で、ゴルフォ・カルテルとの抗争において、犯罪組織ロス・セタスを率いていたとされている。また、ロス・セタスのボスであるミゲランヘル・トレビーニョ・モラーレス通称Z-40の片腕ともみなされている。

 その後の捜索で、アルディージャのほかに、カルロス・マルティネス・ベナビデス通称カルリージョまたはチェリー、24歳、エドゥアルド・アルビス・マルティネス通称タルタムード、35歳、ハビエル・アルトゥーロ・ドゥエニャス・メンデス通称フィト、24歳、バウディリオ・マルエル・ビジャレアル・ゴンサーレス通称バリーロ、25歳の、タマウリパス州ヌエボ・ラレド出身の4人と、ヌエボ・レオン州出身のフランシスコ・マヌエル・オブレゴン・フェルナンデス通称パコも逮捕されている。

 これらの容疑者の逮捕時に、小銃5丁、ピストル2丁、手榴弾2個、弾薬2000発以上、通信機器数台、および自動車2台が見つかった。

その他の容疑

 海軍省によると、被害者の中には、2010年9月30日に殺害された米国人デビッド・ハートリーさんと、その殺人事件の捜査にあたっていた警察のロランド・アルマンド・フローレス・ビジェガス司令官が含まれるとみられている。 (通信各社)

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