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米外交官襲撃は上官命令

外交官ナンバーの車が先に発砲したことを裏付ける証拠はない

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アルトゥーロ・セルダ
Noticieros Televisa 2012/11/18

 連邦検察庁は、連邦警察の警察官が、米国の外交官2人とメキシコ海軍兵1人が乗っていた車を襲撃した事件について、捜査の進展を公表した。

 連邦検察庁の地方統制および刑事・権利救済訴訟次官室のビクトリア・パチェコ・ヒメネス次官は、逮捕された警察官たちが、最初の供述を撤回したと述べた。撤回したのは、警察車両で走行していたという点、攻撃に応戦するために発砲したという点、制服を着用していたという点、そして、誘拐事件の捜査中であったという点である。

 パチェコ次官は次のように述べた。「捜査はほぼ終了している。逮捕者たちは、強制されたのではなく、自発的に、供述を書面で提出し、それは、連邦検察庁と逮捕者の弁護士たちが同席して、確認された。その供述から、逮捕者たちは、上官数名の命令によって、私服を着用し、赤色灯のない車両で移動していたこと、上官たちとモレーロス州機動隊は、すでにそのことを知っていたことが、推定される。供述は、逮捕者たちが常に上官の命令を果たしていたことを示している」

 外交官の車は、152発の銃弾を受け、そのうちの40%が、防弾が最も脆弱であると思われる運転席と助手席の窓に対するものであったと、パチェコ次官は指摘した。

 また、同次官は、外交官ナンバーの車中から最初に発砲してきたために銃撃戦が始まった、という供述を裏付ける証拠はないことを言明した。

 「この事件の現場で集められた空の薬きょうは、すべて連邦警察の武器のものであった。それ以外の武器からの発砲があったことを示す証拠はない」と、パチェコ次官は述べた。

 同次官は、外交官ナンバーの車を攻撃した地域で起こった、国立美術館職員の誘拐は、このトレス・マリアスにおける襲撃事件と、何の関わりもなかったと述べた。

 さらに同次官は、拘束されていた14人の警察官は、3カ所の連邦刑務所に振り分けて、すでに移送されたと述べた。裁判が開始されており、罪状は、殺人未遂、器物損壊、虚偽の供述、軍隊専用の武器の携帯、隠蔽である。

 捜査開始当初、連邦警察の指揮官5人に対する逮捕命令が出されたが、警部およびその上官の計4人については、まだ逮捕されていないことが公表された。

 「これらの4人は、連邦警察に引き渡された。逮捕されたのは1人だけで、残りの4人が逮捕されないのはなぜか、ということについて、その理由は、他の4人は、この逮捕命令に対する権利救済訴訟を開始したためである」と、パチェコ次官は述べた。

 唯一逮捕されたのは、連邦警察のフアン・マヌエル・パチェコ・サルガード警部で、同警部は現在保釈中である。

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