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123歳の世界最高齢ボリビア人男性逝去

県当局は11日、カルメロ・フローレス・ラウラさんが昨日、ラ・パス県オマスージョス郡フラスキア村の自宅で亡くなったことを発表した。

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telam 2014/06/11

 フローレス・ラウラさんは、アイマラの先住民で、昨年9月、ラ・パス県政府から人間国宝に認定されていた。

 孫のレネ・フローレスさんは、ボリビアのラ・ラソン紙のインタビューに、「祖父は昨夜、自宅で亡くなりました。父が付き添っていました。祖父は、かなり前から、胸と頭の痛みを訴えていました」と答えた。

 フローレス・ラウラさんの健康状態は、急性気管支炎を患ってアチャカチ市の病院に入院した2013年8月から悪化しはじめ、その後、さまざまな合併症を併発した。

 ボリビア国営通信ABIは、フローレス・ラウラさんの死因はまだ特定されていないとしているが、ラ・パス県保健センター(SEDES)のヘンリ・フローレス所長は、「健康上の問題で亡くなった」と述べている。

 フローレス・ラウラさんの出生証明書には、1890年7月16日生まれと記載されているが、米国の老人病学研究センターは、これまで、110歳を超えても独りで歩けた人がいなかったことから、フローレス・ラウラさんの出生日を疑問視している。

 フローレス・ラウラさんの子供たちの中で唯一存命しているセシリオ・フローレスさんは、「もう200年生きてほしかったです。父は穏やかで、足にむくみは出ていましたが、まだ歩けていました。亡くなる前の数日間は、砂糖と一緒にコカの葉を噛んでいただけでした。父が私に、健康的な食事をとることや働くことを教えてくれました。父に感謝しています」と語った。

 フローレス・ラウラさんは農業に従事し、子供が3人、孫が16人、ひ孫が41人いた。生前は、孫のエドウィンさんと一緒に住んでいた。

 ラ・パス県政府は、2013年8月、フローレス・ラウラさんが世界最高齢の人物として認定されるよう、ギネス・ワールド・レコーズに申請手続きを行った。

 また、ラ・パス県文化振興課も、フローレス・ラウラさんが世界最高齢の人物と認定されるための規範を作成することを、社会支援センターに指示した。

 ラ・パス県の危険予防対策事務局のイラリオン・カジサジャ局長は、「県としてやるべきことは、この時代に、世界最高齢の人物がボリビアにいたことの証拠を残すための、規範を作成することだ。なぜなら、今のところ、123歳まで生きた人はフローレス・ラウラさんだけで、これはボリビアの歴史に残ることだからだ」と述べた。

 2013年9月、ボリビアのエボ・モラレス大統領は、フローレス・ラウラさん宅を訪問し、ボリビア西部の先住民の伝統料理アプタピを共に食べた。

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