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アステカ暦

メシカ人は、星の動きや季節の移り変わりを観察することで、驚くべき暦を作り上げました。

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 天体の動きと、それに伴って地上に起きる現象を観察することは、メシカ人(アステカ人)にとって最も重要な仕事でした。それにより、戦争を開始するのによい時期(雨季の終わり。その直後に長い乾季が来るため)などを知ることができました。観察は、神官、呪術師、魔術師らによって、正確かつ綿密に行われました。

 メシカの神官たちは、膨大な観察結果をもとに、暦を作り上げました。この暦のおかげで、メシカ人は、播種期と収穫期、戦争に適した時期、祭祀の時期を知ることができました。とりわけ重要だったのは、農村や都市や世界の崩壊を回避するために、いつ、どの神をおそれなければならないかを知ることでした。

 天文学や数学に基づいた暦と神話の組み合わせが、メシカ人の発展を決定づける要因となりました。神話は、民族の最も重要な出来事を表すものであり、新たな要素を加えながら、流動的に変化していくものです。そのため、神話の修正に従って、アステカの暦にも変更が加えられていきました。暦の存在は、アステカの祭祀を行う上で、とても重要なものでした。

 スペイン人宣教師ベルナルディーノ・デ・サアグン(16世紀にメキシコに渡り、「ヌエバ・エスパーニャ諸事物概史」を記した人物)によると、アステカ暦の月と各月の神、現在の太陽暦における日付は、以下の通りです。

1:アトルカウアロの月(2/2~2/21)
月の神はチャチウイトリクエ

2:トラカシペウアリツィの月(2/22~3/13)
月の神はシペ・トテク

3:トソストントリの月(3/14~4/2)
月の神はコアトリクエ、トラロック

4:ウエイトソストリの月(4/3~4/22)
月の神はセンテオトル、チコメコアトル

5:トスカトルの月(4/23~5/12)
月の神はテスカトリポカ、ウィツィロポチトリ

6:エツァルクリストリの月(5/13~6/1)
月の神はトラロケの神々

7:テクィルウィトントリの月(6/2~6/21)
月の神はウィストシウアトル

8:ウエイテクイルウトリの月(6/22~7/11)
月の神はシロネン

9:トラソチマコの月(7/12~7/31)
月の神はウィツィロポチトリ

10:ソコトルウエツィンの月(8/1~8/20)
月の神はシウテクトリ

11:オチパニツトリの月(8/21~9/9)
月の神はトラソルテオトル

12:テオテルコの月(9/10~9/29)
月の神はテスカトリポカ

13:テペイルウイトルの月(9/30~10/19)
月の神はトラロック

14:ケチョリの月(10/20~11/8)
月の神はミスコアトル(またはカマストリ)

15:パンケツァリストリの月(11/9~11/28)
月の神はウィツィロポチトリ

16:アテモストリの月(11/29~12/18)
月の神はトラロック

17:ティティトルの月(12/19~1/7)
月の神はイラマテクウトリ

18:イスカリの月(1/8~1/27)
月の神はシウテクトリ

ネモンテミ(1/28~2/1)
「空白」または「不吉な日々」と考えられていた5日間

メヒコ・デスコノシード
2010年6月21日

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