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私たち、何を食べてる?

以前はウサギの肉と偽って、ネコの肉を売っていた。そして今は、牛肉と偽って、馬肉を売っている。

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エステル・ビバス
Rel-UITA 2013/03/05

 自分たちが何を食べているかを知ることは、ますます難しくなってきている。最近、牛肉であるべきところに馬肉が検出されたことによって起こった食品に関する騒動は、それを一層明白に示している。

 ラ・コシネーラのカネロニ、エロスキーのハンバーグ、ブイトーニの肉詰めラビオリとトルテリーニ、イケアのアルボンディガ。これらの食品は、市場から回収された商品の一部だ。明らかに、私たちは、何を口にしているのかまったくわからない。

 今年1月、「牛肉製品」のラベルが貼られたハンバーグから、馬のDNAを最初に検出したのは、アイルランドとイギリスだった。

 テスコ、リドル、アルディなどのスーパーマーケットから、大手ハンバーガー・チェーンのバーガー・キングまでが、それらの商品を店舗から回収せざるを得なかった。

 一方、ここスペインでは、そのような事例は発生していないと政府は発表していた。しかし、その数週間後、政府ではなく消費者組合(OCU)が、スーパーマーケットのエロスキーとアオラ・マスで売っているハンバーグから、馬肉を検出した。

 食料をグローバル化し、農業を他所へ移転させ、食料の流通経路が長くなることで、このようなことが起きる。遅かれ早かれ、前出の馬肉騒動の影響が、ここにも及ぶはずだ。

 農業食糧環境省は、子牛肉として売られていた食品の中から馬肉が検出されたことを、結局は認めることになった。また、ネスレなどの多国籍企業は、該当する商品を回収する処置をとった。

 ある動物の肉を他の動物の肉で代用することは、私たちの健康に有害なこととは言えない。しかし、この馬肉騒動は、私たちが何を食べ、誰が食料システムを操っているかについて、再考を促すきっかけになった。

 人々にとっての食料の必要性よりも、一握りのアグリビジネス企業の利益がいかに優先されるかが、今一度、はっきりと示された。こうして、もし馬肉がより低コストであれば、馬肉が食卓に上ることになるのだ。

 その上、馬肉騒動の不正行為がどこで行われたかを明らかにするのは不可能だ。というのは、環境保護団体アミーゴス・デ・ラ・ティエラの報告によれば、食料は、私たちの食卓にのぼるまでに、農産食品の流通経路を平均5000kmも移動するからだ。

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