- メキシコのトウガラシの50%は中国産
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メキシコのトウガラシ消費量は世界第1位、生産量は第2位
写真:メキシコのトウガラシ生産量は229万4399トン。主要な産地はシナロア、チワワ、サカテカス、サン・ルイス・ポトシの各州(Archivo)
Milenio 2014/09/28 (Notimex)
全国トウガラシ生産システム委員会のサルバドール・ロペス・ロドリゲス委員長は、現在メキシコで消費されている青トウガラシの約50%は中国産であり、乾燥トウガラシはインド産であると述べた。
ロペス委員長は、インタビューの中で、トウガラシの国内需要は、すべて国産品で賄われるべきであり、輸出も、現在より25%以上多くなければならないが、実際には、国内消費の50%しか満たしていないと述べた。
また、ロペス委員長は、トウガラシの輸出時は品質保証書が添付されるが、輸入トウガラシについては、国内産と同様の規制は行われていないことも指摘した。
国連食糧農業機関(FAO)のデータによると、メキシコは、トウガラシの消費量では世界第1位であるが、青トウガラシの生産量は世界第2位となっている。また、メキシコの乾燥トウガラシの生産量は、年間11万275トンで世界第8位、作付面積は5万9088ヘクタールである。
生のトウガラシの主な輸入国は、米国、ドイツ、イギリス、フランス、カナダ、ロシアで、乾燥トウガラシの主な輸入国は、米国、マレーシア、タイとなっている。
現在、メキシコの青トウガラシ生産量は229万4399トンである。主な生産地は、シナロア州、チワワ州、サカテカス州、サン・ルイス・ポトシ州で、この4州で国内生産量合計の67%を占めている。
また、乾燥トウガラシは、サカテカス州だけで年間約5万6769トンが生産されており、全国合計の51%にあたる。
ここ数年、メキシコの輸出用トウガラシの99%は、米国へ輸出されている。最も需要が多いのはパプリカで、輸出量は37万トン、次いで、ハラペーニョ・トウガラシ43万1000トンとなっている。
ロペス委員長は、このインタビューにおいて、10月2-4日にミチョアカン州モレーリアで開催される第11回国際トウガラシ・フォーラムに言及した。
このフォーラムでは、専門家による講演会や各種イベントが開催される。また、国内のトウガラシ生産者が輸出企業と取引できるように、ビジネス・コーナーも設けられる。