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メキシコのスペイン語「クエンタチレス」

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foto: algarabia

algarabia 2014/11/07

 「クエンタチレスな君の彼氏は、カンパしてくれなかったよ」 クエンタチレスという単語を使ったこのような表現は、メキシコではよく使われます。このクエンタ(数える)という動詞とチレス(トウガラシ)という名詞を合体させたクエンタチレス(トウガラシを数える人)という単語は、メキシコでとても頻繁に利用されるメキシコ特有の言葉で、けちけちと出し惜しむ人のことを表しています。

 クエンタチレスは、シカテーロ、メスキーノ、タカーニョ、ルイン、ミセラブレなどと同じ、「けちな、しみったれた」を表す単語です。また、私の伯母がよく使う「あいつのヒジは硬い」(けちでお金を出したくないため、ひじを曲げて手を引っ込めていることから)という表現もあります。メキシコ特有の言い回しについての辞書を見ると、このクエンタチレスという嫌な感じのする形容詞は、「コミネロ(女性の仕事に口出しする男性)やレフィトレロ(お節介な人)」と同義語で、「女性の仕事である家の中のこまごましたことに口を出す男性」を言い表しています。キューバでは、クエンタチレスのかわりに、カスエレロ(土鍋を扱う男性、料理をする男性)が用いられます。

 また、クエンタチレスは、妻や娘、姉妹、母、祖母がすでに決定したことに、口を出す男性を意味する言葉でもあります。おまけに、チスモソ(うわさ好き)の意味でも使われます。あり得ない! そんな男性、嫌ですよね。

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