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組織犯罪に女性と子供を巻き込まないよう要請

犯罪組織が女性と子供を麻薬の販売や見張り役に利用

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foto:Notisistema.com

ロドリゴ・バランコ
El Universal 2012/07/19

 レネ・カルロス・アギラール・パエス第6軍管区司令官は、ベラクルス州領域内での違法行為に婦女子を使うことをやめるよう、犯罪組織に要請した。

 発表によると、安全なベラクルス作戦の一環として、597人が逮捕され、そのうち37人が未成年、35人が女性であった。

 この数字に軍は危機感を抱いている。というのは、犯罪組織は、ますます低年齢の少年を引き込んでいるからだ。

 「大半は、末端の少額の売人として使われる。ある者は麻薬を売り、他の者は自分の住む地区で見張り役をして、陸軍や海軍の兵士がいるか、組織に知らせる」と指摘した。

 「もちろん、未成年者や女性の方々も、報酬がいいからといって、組織犯罪に誘惑されないよう、お願いする」とアギラール・パエス司令官は述べた。同司令官は、安全なベラクルス州のための組織犯罪闘争特別作戦行動を指揮している。

 また、同司令官は、犯罪組織にも、若者や子供たちにこれらの違法行為をさせないよう要求した。というのは、そのことは、「完全に非難すべき行為」だからだ。

 アギラール司令官は、ベラクルス港のレプブリカ広場で行われたベニート・フアレス没後140周年記念式典中、インタビューに答え、問題はたくさんあるが、引き続き犯罪組織と戦っていく、と述べた。

誘拐件数にブレーキ

 アギラール司令官はベラクルス安全作戦計画の成果について、部隊は2012年に入ってから、誘拐の被害者を合計62人救出した、と発表した。ベラクルス州には州南部で活動する多数の誘拐犯グループがあり、実際には麻薬カルテルのメンバーではないものの、メンバーだと名乗っている。

 誘拐はベラクルスで増加していたが、今年は安全なベラクルス作戦によって合計23人を逮捕し、誘拐を減らすことができ、評価されていると、司令官は述べた。

 最も問題の多い地域は、ベラクルス南部のアカジュカンで、移民たちが通らざるを得ない道筋にあり、誘拐件数は40件に上る。

市民の協力を求める

 アギラール司令官は、前の会見から一週間もしないうちに、改めて、麻薬密売や誘拐と思われるケース、銃器を持った人々について、内密に通報するよう、ベラクルス市民の協力を求めた。

 また、同司令官は、一般の犯罪者も、自らの収入を増やす簡単な手段として、富裕な人々の自由を違法に剥奪するという手段を選んだ、という現象について警告し、それゆえ、一般犯罪の誘拐も通報するよう、市民の参加を求めた。

 「人が誘拐されたら、即座に通報するようお願いする。というのは、多くの場合、犯人は組織犯罪に関わっている者たちではなく、ただお金を引き出すために、(犯罪組織による誘拐が多発している)この状況を利用しているだけだからだ。発生した多数の誘拐事件で、(被害者を救出するために)ホテルへ行ったが、被害者は、犯人からこのホテルにいるよう命じられた、と言っていた。つまり、これは犯罪ではあるが、組織犯罪ではなく、被害者も救出されている」

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