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ボリビアが近く原発を保有

La Jornada 2014/01/01

 エボ・モラレス大統領は、1日(水)に行われたコチャバンバ県における演説で、ボリビアには「核原料物質が十分に」あるため、「近いうちに」平和目的で原子力エネルギーを保有する予定であることを発表した。

 モラレス大統領は演説で、「今日、このコチャバンバから、全国の皆さんにお伝えしたい。われわれは、近いうちに、平和目的で原子力エネルギーを保有することになる。というのは、ボリビアには、核原料物質が十分にあるからだ」と述べた。

 ボリビアが、原子力エネルギーの平和利用の実現のために、フランスやアルゼンチンと共に「慎重に」作業していることについては、昨年10月、モラレス大統領自身が、その概略を発表していた。

 アルゼンチンとボリビアは、1970年代に、原子力に関する協約を結んでいる。この協約は、2013年5月、アルゼンチンの公共サービス計画省のフリオ・デ・ビド大臣のボリビア訪問によって、再び具体的に進展した。

 それに先立ち、ボリビアは、イランなどの国々にも、原子力に関する協約について打診していたが、はかばかしい結果は得られなかった。2010年10月になって、ボリビアは、国内に原子力発電所を建設するための協定を、イランと結んだ。

 モラレス大統領は、1日、「ボリビアには核原料物質が豊富にあるため、平和利用で原子力エネルギーを開発することが可能である」ことを繰り返し述べた。

 ボリビアは、現在までのところ、原料のウランを保有しているとは明言していない。しかし、南西部のポトシ県や南部のタリハ県には放射性鉱物があるというメディアの報道もある。

 モラレス大統領は、「ボリビアが争いを好まない国であることは、憲法にも定められている。われわれは、紛争を起こすつもりはないし、侵略するつもりもない。しかし、領土に対して何らかの攻撃や挑発があれば、もちろん、憲法に基づいて自衛する権利がある」と述べた。

 モラレス大統領によると、ボリビアは「目標を持ち、未来を描き続けることができる」国である。というのは、2006年1月のモラレス大統領就任後から、緊密だった米国との関係を段階的に冷却化していき、政治的・経済的独立を達成したからだ。

 ボリビア政府はまた、エネルギー供給のために天然ガス資源を産業化する野心的な計画にも着手する。

 先月下旬、ボリビアは、中国の支援を受け、通信衛星を打ち上げた。現在は、鉱山・石油資源の調査のために、第2の衛星の打ち上げを計画している。

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