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写真：シナロア州の代表的な料理「アグアチレ」 (vamonosamazatlan)

リカルド・ムニョス・スリータ
Mexico Desconocido

　新鮮で質の良いシナロア産のエビは、シナロア州からメキシコ各地へ、メキシコから様々な国へと、運ばれていきます。ですから、食べたことがある人も多いでしょう。でも、シナロア産のエビをもっとおいしく、もっと楽しみたいなら、2月から3月にかけて、シナロア州のマサトランに行ってみてください。

写真：エビのセビッチェ (kiwilimon)

　マサトランのレストランには、エビ料理のメニューがとてもたくさんあります。小さなエビは、セビッチェ、エビのカクテル、マリネ、タコスの具、エンパナーダ、エンチラーダなど、様々な料理に使われます。大きなエビは、丸ごと調理されます。おいしいソースやドレッシングと和えて、モルカヘーテ(石臼)に盛り付けて出されたり、エビとチーズをベーコンで巻いて焼いたりします。生のエビと辛いものが好きな人なら、アグアチレを食べてみてください。新鮮な生のエビに青トウガラシのソースをかけたアグアチレは、シナロアを象徴する料理です。

　それ以外にも、エビのパテやアツアツのエビのスープ、地元の人が「バルボン」と呼ぶエビ入りタマル(蒸しパン)など、シナロアならではの極上の料理があります。

エビとチーズのベーコン巻き (DominioFM)

　さらに貪欲にエビを食べつくしたい人には、マサトランのエビ屋台通り(と私が名付けた通り)がおすすめです。地元の人に、その日とれたばかりの魚介類を売っている屋台が並ぶ通りはどこか、と聞いてください。きっと、驚くような体験ができるはずです。有名な店は、エル・ベト、ロス・リギージャス、ドン・ニコ、ロス・ポリネスなどです。ぜひ、マサトランに行って、海老づくしを体験してください。それまで知らなかったメキシコの味を、発見できるはずです。