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「ググる」が正しい動詞になる日

ホセ・メレンデス
El Universal 2013/10/23

 アルゼンチン系米国人のベテラン新聞記者エンリケ・ドゥランドは、驚き、聞き違いをしたと思った。というのは、スペインのセルバンテス文化センターのビクトル・ガルシア・デ・ラ・コンチャ校長が、ある文学の問題を「ゴグレアールする」(ゴグレアールは日本語の「ググる」にあたるスペイン語)ために、パソコンを使用しに行くと言ったからだ。ドゥランドは、以前は、米国のUPI通信社の特派員やボイス・オブ・アメリカのスペイン語番組の責任者を務めたり、テレビ放送CNNスペイン語版でも中心的な役割を果たしていた人物である。ジャーナリストとしての経験は半世紀に及び、現在は、パナマで行われている第6回国際スペイン語会議の解説者でもある。しかし、ドゥランドは、「ゴグレアール」は正しいスペイン語であったと納得し、驚きから立ち直った。

 ドゥランドの主張によると、ゴグレアールという言葉は、以前にファックス、ブログ、サイバーという言葉が認められたように、間もなくスペイン王立学士院によって認められるだろう。そして、近いうちに、トゥイテアール(「つぶやく」にあたるスペイン語)やネット革命のその他の用語も認められることになるだろう。

 ドゥランドは、パナマで先の日曜日に開会し、今日閉会する国際スペイン語会議で、次のように述べた。「スペイン語の変遷は、まったく驚くべきものだ。ガルシア・デ・ラ・コンチャがスペイン王立学士院の院長であったとき、『それについてゴグレアールする』と言ったのを聞いたことがある。ゴグレアールという言葉は、正しい動詞になりつつある。また、英語に由来する言葉は多数あり、われわれは、それらの言葉を、スペイン語の中で無意味に使用している」

 ゴグレアールという言葉は、インターネット検索エンジンを提供する企業名グーグルから発生し、今では完全に、活動を表す動詞となった。

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