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ハリケーン「イングリッド」と「マヌエル」で死者101人

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写真:孤立したパパガジョ村の住民は、食料を得るために、村から出る方法を探している (Oscar Alvarado / Procesofoto Guerrero)

Proceso 2013/09/21

 メキシコ政府が昨夜発表した数字によると、メキシコの24の州に被害をもたらしたハリケーン「イングリッド」と「マヌエル」による大雨のために、現在までのところ、101人の死者が出ている。

 ミゲランヘル・オソリオ・チョング内務大臣は、記者会見で、先週月曜日に起こった土砂崩れにより、アトヤック・デ・アルバレス市のラ・ピンターダ地区で、68人の行方がいまだにわからなくなっている、と述べた。

 オソリオ内務大臣の発表によると、5万8000人以上の住民が居住地域から避難しており、そのうちの4万3000人は、国内に設置された574カ所の避難所に避難した。

 このハリケーンの通過により、国内の少なくとも371市町村が、重度から軽度までの被害を受け、わずか4日間のうちに、8州167市において、10件の自然災害宣言が発令された。

 ゲレロ州には662トンの支援物資が到着しており、被災者を支援するために、メキシコ全土で927カ所の救援物資センターが設置された。シナロア州、ベラクルス州、タマウリパス州では、引き続きハリケーンの監視が行われている。

 これに関して、現在も雨季が続いており、来週には大量の降雨が予想されることのほかに、メキシコ湾や国境付近の各州では、寒冷前線に引き続き注意する必要がある。

 今週金曜日に行方不明になった連邦警察のヘリコプター、ブラック・ホークについては、現在までのところ、ヘリコプターについての情報は入っておらず、海軍と陸軍が、ヘリに乗っていた3人の乗組員の居場所を特定するために、捜索を行っている。

 ゲレロ、オアハカ、ミチョアカン、チアパス、ベラクルス、シナロアの各州では、高速道路72本が被害を受けた。

 アカプルコ国際空港は、今週日曜日には、再開の準備が整う予定である。

 オソリオ内務大臣は、ゲレロ州のアンヘル・アギレ知事、メルセデス・フアン・ロペス厚生大臣、ロサリオ・ロブレス社会開発大臣と共に会見し、雨は今後1カ月から2カ月の間、降り続くことが予想されると述べた。また、物質的な損害は莫大であり、状況が正常に戻って国内の交通が完全に復旧するまでに、3カ月を要することもあり得ると付け加えた。

 一方、ロブレス社会開発大臣は、清掃作業に参加する住民の臨時雇用の登録が開始されたと述べた。

 また、アギレ知事は、ゲレロ州では住宅2万2000戸が被害を受け、高速道路および一般道32本、橋4本が損壊したと説明した。

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