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麻薬組織が大砲で、マリファナの缶詰を発射!

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写真:大麻が入った容器が、農地に落下していた(Border Patrol)

Proceso 2012/12/11

 アリゾナ州ユマに派遣された米国国境警備隊の隊員たちは、メキシコの麻薬カルテルが、米国に違法に品物を持ち込むために使用している、斬新なシステムを発見した。大麻の梱包を、空気砲で発射するというものだ。

 発見されたのは12月7日、ユマ地区国境警備隊が、アリゾナ州サン・ルイスの、22番ストリートとコロラド川の間に位置する農地に、怪しいブリキの容器がいくつもある、との報告を受けたためであった。

 現場において隊員たちは、大麻が詰まった、1個あたり1150gのブリキの容器を、33個回収した。大麻の総重量は38.5kgで、米国内のブラックマーケットにおける価格にして、4万2500ドル(約360万円)であったと、ユマ国境警備隊のカイル・L.エスティーズ広報官は発表した。

 「隊員たちの考えでは、それらの缶は、空気の力で発射する大砲を使用して、150メートル(500フィート)手前から投げ込まれたものだ」と、エスティーズ広報官は述べた。

 同広報官は、「この発見のあと、隊員たちは、この地域の広い範囲で捜索を実施し、二酸化炭素のタンクを回収した」と述べ、この件は、直ちにメキシコの警察に通知されたと説明した。

 エスティーズ広報官によると、缶が発見された場所から考えると、大麻はおそらく、バハ・カリフォルニア州のメヒカリから発射されたものである。

 アリゾナ州のサン・ルイスは、南をメキシコのソノーラ州サン・ルイス・リオ・コロラドと、西をバハ・カリフォルニア州のメヒカリと接している。

 「国境警備隊が、相当な進歩によって麻薬運搬の活動を識別し、阻止している一方で、麻薬組織もユニークな方法で、引き続き米国に密売品を運搬している」と、エスティーズ広報官は述べた。

 「従って、ユマ地区では、作戦を定期的に改善したり、変更したりしている。これは、麻薬組織の活動を縮小し、その脅威に対抗するためであるが、市民の協力の下に行われる場合も多い」

 10月下旬には、同じ地域で、国境警備隊員が1台のジープを発見した。そのジープは、おそらくは麻薬組織のメンバーが放置したもので、国境の壁の上に、ちょうど引っかかっていた。

 2011年1月には、米国当局から連絡を受けたメキシコ軍が、ソノーラ州のアグア・プリエタで、投石器数台を発見した。麻薬組織は、それらの投石器を用いて、国境の壁の上をアリゾナ州へ向けて、梱包を投げ入れていたのだ。

 以前には、麻薬組織は、航空機や潜水艦を用いたこともあった。

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