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人口過剰説の罠

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Ecoportal 2017/04/11

 一部のメディアでは、「地球上のすべての人に食料が行き渡らないのは、人間が寄生虫のように増えすぎたからだ」という説が、意図的に流されている。

 しかし、この説は、実際には、"地球を救う"ために人口を減らし、新しい秩序で世界をつくり変えようとする人々の計略にほかならない。

 真実を言えば、世界中のすべての人(70億人超)が、一カ所に集まったとしても、ロサンゼルスの面積を満たす程度だ。

 また仮に、それらのすべての人が、それぞれ庭付きの小さな家に住んだとしても、その面積の合計は、テキサス、カリフォルニア、ニューメキシコの3州の合計面積にも満たないのだ。

トーマス・マルサスと人口過剰説

 人口過剰が食料不足を招くという説を、最初に提唱したのは、イギリス人神父で数学者のトーマス・マルサスだった。マルサスは、自身の最も有名な著書「人口論」(1798年)において、戦争、飢饉、疫病が世界を破壊しなければ、人口過剰が世界を破壊するだろうと主張した。

 マルサスは、「人口が増加するときには、食料生産も増加する。しかし、食料生産は、間もなく人口増加のペースに追いつかなくなる。そのため、1890年には、世界から食料がなくなる」と主張した。この主張が間違っていたことは明らかだが、マルサスの人口論は、依然として取り上げられている。

全人口を養うに足る食料とは

 ここで、あるデータを見てほしい。1平方キロメートルの土地では、3333人分の食料を生産することができる。つまり、地球上のすべての人の1年分の食料を生産するために必要な土地は、233万3333平方キロメートルとなる。ところで、米国の農地面積合計は、9億2200万エーカーだ。これは、1平方キロメートル=247.1エーカーで計算すると、373万1282平方キロメートルとなり、世界人口の1年分の食料を生産できる面積233万3333平方キロメートルを超えている。つまり、米国にある農地だけで、全世界のすべての人を養うことができるのだ。

世界人口は減少している

 世界人口は増加していない。出生率は減少している。中絶率は急増しているし、避妊薬や避妊具の需要も高い。中国など数カ国の政府は、夫婦が持てる子供の人数を制限している。食料は殺菌消毒済みで、飲用水はフッ化物入りだ。人口が爆発的に増加するわけがない。

 いずれは、高齢者人口が子供の人口を上回ることが、新たな議論のテーマとなるだろう。それももう、30年以内のことだ。

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