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学生の怒りが爆発、ゲレロ州庁舎に放火

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写真:教育大学の学生たちが、ゲレロ州庁舎に放火した。(AP Alejandrino Gonzalez)

エセキエル・フローレス・コントレラス
Proceso 2014/10/13

 ゲレロ州アジョツィナパの教育大学の学生43人が行方不明になっている事件と、同大学の学生たちがイグアラ市で虐殺された事件について、政府が何の対応も取らないことに対し、学生、市民、市民団体の積もり積もった怒りが、13日午後、ゲレロ州庁舎と州都チルパンシンゴの市役所で爆発した。

 教育大学の学生と、ゲレロ州教職員調整委員会(CETEG)に所属する学生や教員たちは、13日午後、ゲレロ州の州都チルパンシンゴで、猛烈な抗議行動を行った。連邦政府と州政府が、行方不明になっている学生たちの捜索を迅速に行い、9月26~27日のイグアラ市における学生虐殺事件の犯人を処罰するよう、圧力をかけるための行動だった。

 学生たちは、ゲレロ州庁舎とチルパンシンゴ市役所のガラスなどを破壊したり放火したりし、ゲレロ州の当局が完全に不在となった状態を世間に示した。

 アジョチナパの教育大学の学生グループは、午前11時から、チルパンシンゴ市南部にあるゲレロ州庁舎を占拠していた。警察機動隊が、この学生たちを立ち退かせると脅したため、学生たちの怒りが爆発した。

 ゲレロ州のアンヘル・アギーレ・リベロ知事に最も近い官僚や役人3000人以上が、5時間以上、州庁舎内に拘束された。その中には、ゲレロ州財務相ホルヘ・サルガード・レイバや、州警察長官レオナルド・バスケス・ペレスもいた。

 午後2時近く、人権団体のアクシオン・バラパスの仲介で、学生たちは、女性、高齢者、障害者のみ解放した。

 その2時間後の4時ごろ、州政府が動き出し、地上と上空に警察の部隊を配置した。ウアカパ川沿いを南北に走る道路に機動隊が到着したため、学生たちは警戒し始めた。

 機動隊が配置されたため、学生たちは、機動隊がいる場所へ移動して石や棍棒、火炎瓶で対決するため、州庁舎周辺で歩哨に立っていた学生たちを退却させた。

 州当局は、学生たちの退却のどさくさに紛れ、州庁舎側面の出入口からどっと逃げ出した。少数の学生が逃亡に気づき、石を投げて攻撃したが、拘束されていた官僚たち(すべて男性)は、アギーレ知事の政府の要人たちの逃亡を、「人間の盾」となってずっと援護した。それらの要人の中には、アギーレ知事の右腕とみられているサルガード財務相や、バスケス長官もいた。サルガード財務相とバスケス長官は、防弾ガラスを装備した自動車に乗り、武装した護衛たちに守られて逃走した。

 学生の大群が、警察機動隊に対峙した。機動隊は、一度も学生たちを立ち退かせようとはせず、州庁舎から500メートルほどのところに立っていただけだった。

 学生たちは、機動隊のその行為が、包囲された州庁舎から役人たちを脱出させるために、学生たちを引きつけておくための作戦だと気づき、州庁舎へ戻ることにした。戻る途中、援護のために、パン・メーカーBIMBOの配達トラックに火を付けた。

 そのとき、CETEGのメンバーが、教育大学の学生たちに加わった。CETEGのメンバーは、午前中、州議会議事堂に強引に押し入った。議事堂で、PRIのグアダルーペ・ゴメス・ベルメオ元上院・下院議員に、エドゥアルド・ネリ・レイノーソ賞を授与する式典が行われたからだ。議事堂を後にしたCETEGのメンバーは、アウトピスタ・デル・ソルと呼ばれる国道95D号線のパロ・ブランコ料金所に集まっていたが、そこから州庁舎へやってきた。

 教育大学の学生たちは、CETEGの教員や学生たちと共に、すでに誰もいなくなった州庁舎を攻撃し、正面玄関と内部のガラスを割った。また、州庁舎にある州内7地区を担当する部署などに放火した。

 州庁舎を破壊した後、教育大学の学生とCETEGのメンバーは、バスでチルパンシンゴ市の中心部へ向かい、チルパンシンゴ市役所にも攻撃を仕掛け、登記課などの部署に放火した。

 騒動後、サルガード財務相は、破壊された州庁舎前でインタビューに応じ、「あらゆるものが破壊され、現在までのところ、被害総額はわかっていない。今後、被害状況の確認を行う」と述べた。

 また、ゲレロ州内務相のヘスス・マルティネス・ガルネロは、教育大学の学生たちの激しい抗議行動はあったが、アギーレ政府は学生や市民と対話を続けていくと述べた。また、依然として行方不明のままの学生43人について、州政府は引き続き捜索するとも述べた。

 しかし、マルティネス内務相は、今回の抗議行動は教育大学の学生たちの「偏狭さと節度のなさ」を示すものだとし、暴力行為が繰り返されないように、警察機動隊がチルパンシンゴ市を警備することを発表した。

 一方、ゲレロ州警察のバスケス長官は、州庁舎から脱出するために、機動隊が学生たちを引きつけておく作戦が引き金となり、仲間の生存とイグアラの虐殺の犯人の処罰を要求している学生たちの怒りが爆発した、とコメントした。

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