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死者の日のパンの伝統

焼きたての、砂糖のかかった甘いパン。味見せずにはいられない、メキシコのパン屋さん伝統の「傑作」。うっとりするような味です。ひとつ、頑張って作ってみてください。この簡単なレシピの通り作るだけですよ。

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写真:メキシコの伝統、死者の日のパン(Mexico Desconocido)

Mexico Desconocido

 植民地時代より前の、昔のメキシコに住んでいた人々の時代から、現在まで続くこの伝統は、たくさんの象徴に満ちていて、歴史学者たちでさえも、まだその意味を明らかにできていません。というのは、このとてもおいしくて特別なパンが持っている特徴について、様々な説が存在しているからです。パン生地で作った骨型の飾りについては、思い出の故人の骨を象徴するという説や、四つの方位を表現しているという説などがあります。それから、このパンの材料自体が、大地と命の要素と結びついているため、重要な意味を持っているという、ある地方の言い伝えもあります。

 このパンは歴史家たちに、より多くの研究材料を提供してきました。なぜなら、パンを動物の形に作ったり、また、血に似せて赤く着色した砂糖を振りかけたり、メキシコの各地方で、様々なバリエーションがあるからです。でも、これから紹介するのは、伝統的なレシピです。食卓や死者の日の供物台にパンを欠かさないために、お教えします。

アンヘル・アルトゥーロ・ラミレス・ガルシア(ベラクルス州コンセプシオン市)のレシピ

材料

小麦粉 1kg
ドライイースト 30g
イーストフード 10g(製パンの材料を売っている店に置いてある発酵促進剤)無くても可
砂糖 300g
塩 5g
卵 8個
バター 100g
植物性バター 80g(カカオバター、ピーナッツバターなどの植物性の硬い油脂)
水 200ml(1カップ)

作り方

・小麦粉、ドライイースト、イーストフードを混ぜます。台の上に山型に粉を置いて、真ん中を窪ませて噴水型にします(もんじゃ焼きの土手を作ったような形にします)。
・真ん中のくぼみに塩、砂糖、バターを入れます。少しずつ卵を入れ、よく混ぜます。
・水を少しずつ入れ、30-40分ほど手でこねるか、手動の泡立て器で15分ほどかき混ぜます。
・2倍の大きさに膨らむまで寝かしておきます。
・パンの形を作り、同じパン生地で作った骨の形の飾りか、故人に似た人形を飾りつけます。
・卵と水を混ぜたものを塗ってゴマをまぶしたり、砂糖を振りかけたりします。
・2倍の大きさになるまで寝かし、あらかじめ180度に熱したオーブンに入れ、25分程度、火が通るまで焼きます。
・下から叩いてみて、空っぽみたいな音がすれば、火が通ったということです。

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