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最低賃金の価値が6年間で43%減少

最新の調査によると、メキシコの最低賃金は、フェリーペ・カルデロン大統領の任期の6年間で、その価値が43.1%減少した。

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LibreRed / Hispan TV 2012/09/11

 メキシコの最低賃金の価値は、この25年間で79.11%低下した。今日では、最低賃金の金額では、最低限必要な食料品の3分の2しか買うことができない。これは、メキシコ国立自治大学(UNAM)経済学部学際分析センター(CAM)が、10日(日)に発表した調査結果である。

 1987年には、最低必需品の1.5倍のものを買うために、家族の中の1人だけが働けばよかったが、現在では、同量のものを買うために、3人が働く必要がある。その金額は、月収で6656ペソ(512ドル、約4万1000円)である。

 エコノミストたちによると、主要な消費能力を以前の水準まで回復し、年平均での消費の増加の割合を維持するためには、様々な商品の価格を47年間、つまり2059年まで、現在の価格に抑えておく必要がある。その後初めて、収入が必需品購入に足りる金額となる。

 この惨憺たる状況を理解するために、卵の値段を例として挙げることができる。2006年12月には、最低賃金で4.2kgの卵を買うことができたが、今年8月には、その量は1.69kgに下がった。50%以上の減少である。

 複数のエコノミストが、「メキシコの家族は、その収入で買えるものがどれほど少なくなっているかを、日々感じているし、食べていくために最低限必要なものを買うために、以前よりたくさん働く必要がある。それにもかかわらず、政府の会見や統計では、すべて順調だと発表している。エンリケ・ペニャ・ニエトの新政権でも、状況は改善されないだろう」と考えている。

 メキシコ地理統計局の雇用労働調査(ENOE)は、2011年、1300万人以上のメキシコ人が、生きるために必要な収入を得るために、週48時間以上働いたことを示している。

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