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ポポカテペトゥル火山、噴火警戒

 メキシコ災害予防センターは、メキシコ中央部(首都近郊)のポポカテペトゥル火山の火山活動が活発化し、今週水曜日に、火山灰と蒸気の放出が、高さ2キロメートルに達したことを発表した。警戒レベルは依然として「黄色、レベル3」であるが、「赤色」になった場合は、強制退去となる。

 カルロス・グティエレス災害予防センター長は、ラジオ・フォルマート21の取材に対し、「6時30分(グリニッジ標準時11時30分)より火山活動が活発化し、大量の灰と蒸気を含む火山放出物が、1.5キロメートルから2キロメートルの高さまで達したことを確認した」と述べた。

 ポポカテペトゥル火山は、標高5485メートル、メキシコで2番目に高い山で、ここ数週間、水蒸気の噴出や地震が見られたため、当局は月曜夜、警戒レベルを「黄色、レベル3」とした。

 内務省の災害予防センターでは、隣接地域の住民の避難が勧告される警戒レベル「赤色」への移行は、当面はないとしながらも、視野に入れていると発表した。

 ポポカテペトゥル火山は、先住民言語のナワトル語で、「煙を吐く山」を意味し、プエブラ州、モレーロス州、メキシコ州が隣接している。周辺地域には、数千人の住民を抱える多数の自治体があり、人口2000万人の首都メキシコ市からは、55キロメートルのところに位置している。

 この巨大な火山の降灰で、今までのところ、プエブラ州の州都プエブラ市が、最も被害を受けている。プエブラ州政府は、住民の避難が必要な場合に備えて、避難所を準備している。

 20世紀初めから半ばにかけて静まっていたポポカテペトゥルの火山活動は、1994年、再び活発化した。近年で最も強い火山活動は、2000年12月に起こったもので、近隣住民は避難しなければならなかった。

ウニビシオン 2012年4月18日

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