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雇用労働調査2017年第1四半期:失業率3.5%過去最低レベル

不安定雇用の就業者は就業人口の57.2%(2970万人)となり、前年同期より1.8%増加した。

マリア・デル・ピラール・マルティネス
El Economista 2017/05/16

 メキシコ地理統計局(INEGI)が発表した雇用労働調査(ENOE)2017年第1四半期によると、2017年第1四半期のメキシコの失業者数は170万人で、失業率は経済活動人口の3.5%(季節調整値)であった。これは、2006年第1四半期に3.4%を記録して以来、第1四半期としては最低の水準であり、前年同期と比較して0.7%の減少となった。

 不安定雇用の就業者は2970万人、就業人口の57.2%となり、前年同期と比較して1.8%増加した。

 不安定雇用による就業者のうち、企業としての登録のない非正規部門で働く人は1420万人(前年同期比3%増、就業人口の27.3%)、正規部門の企業・政府・諸団体で働く人は740万人、農業に従事する人は580万人、有給の家事労働に従事する人は230万人であった。

 一方、低賃金・短時間の労働条件で働く人は、就業人口の14.4%(746万7824人)であった。この水準は、現政権発足以降最も高い水準であり、また、調査が開始された2005年以降の第1四半期の中でも、最も高い水準となった。就業人口は5180万人であった。また、現在の仕事よりも長時間働くことを希望している不完全雇用の割合は、就業人口の7.2%であった。

就業・失業等に関する補足データ (2017年第1四半期、季節調整なし)

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*1 失業者と、週15時間未満の就業者の合計(経済活動人口比)
*2 失業者と、現在就業しているが別の仕事を探している人の合計(経済活動人口比)
*3 現在の仕事よりも長い時間働く必要があり、それを希望している就業者の割合
*4 就業者の都合以外の理由によって、(1)週の労働時間が35時間未満である場合、(2)週の労働時間は35時間以上であるが、最低賃金より低い賃金で働いている場合、(3)最低賃金の2倍以下の賃金で、週に48時間以上働いている場合を言う。

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