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メキシコの中華料理店が犬・猫・ネズミ肉使用で閉鎖

メキシコの保健当局は、イヌ、ネコ、ネズミの肉を使用していた中華料理店10店の即時閉鎖を決定した。閉鎖された10店のうち、8店はカンクン、2店はチェトゥマルにあった。

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写真:閉鎖された10店のうち8店はカンクン、2店はチェトゥマルにあった。 (Cuatroscuro)

El Debate 2017/07/25

 メキシコの連邦衛生リスク対策委員会(COFEPRIS)のミゲル・アレハンドロ・ピノ・ムリージョ委員長によると、メキシコ国内の中華料理店10店(カンクン8店、チェトゥマル2店)について、複数の市民からCOFEPRISに苦情が寄せられていた。そのため、COFEPRISが調査したところ、消費者の健康を害する可能性のある違反が行われていることがわかった。

 「市民からの苦情があったため調査を行った。調査が行われた中華料理店で、苦情の出ていた肉やその他の食品(床に直接置かれているものさえあった)をサンプル調査したところ、鶏肉・豚肉・牛肉のいずれにもあてはまらない、出どころが不明な肉が使われていることがわかった」

 また、それ以外にも、衛生管理が不適切な部分が多数見られた。

 キンタナロー州の保健当局は、これらの中華料理店10店が消費者の健康を害するとして、閉鎖することを決定した。

前例

 2016年、ソーシャルネットワーク上に、あるビデオが投稿され、チワワ州で大きな議論を呼んだ。このビデオには、「チャイナ・シティ」という人気の中華料理店で、様々な料理にイヌの肉が使用されていることがわかる映像が映っていた。

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(foto: YouTube)

 映像では、従業員が調理場を移動して冷凍庫のところまで行き、ビニールの袋から、毛を取り除かれたイヌと思われる動物の肉を取り出していた。

 チワワ州民とCOFEPRISは、この映像に大きな衝撃を受けた。そのため、COFEPRISは、中華料理店の調査を行ったが、閉鎖等は行われず、その後も営業が続けられた。

 チャイナ・シティのオーナーであるケイティ・チン氏は、イヌの肉の使用を否定し、投稿された映像は、チン氏を脅迫していた元従業員が撮影したものであることを公表した。また、映像の中の肉は、トラクアチェ(オポッサム)であり、アジアではイヌ、ネコ、ネズミ肉が食用肉として日常的に利用されているため、このオポッサムもアジア系の顧客のために用意されていたものであるとコメントした。

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