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メキシコ大統領選、AMLO公約は「質実さ」

中道左派連合の大統領候補AMLO、臆せず断固として汚職と戦うことを約束

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写真:ロペス・オブラドール、身をもって範を示すと確約 (El Universal)

カルラ・トーレス
El Universal 2012/04/12

 中道左派連合の大統領候補アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールは、現在のメキシコの衰退の根本的な原因は、「はびこる汚職」にあると述べた。

 朝の記者会見で、ロペス・オブラドールは、「(勝利時に)新たに誕生する民主主義政権の特徴は、誠実さを称揚し、この美点が生活スタイルとして、また政府の在り方として根付くように、あらゆる努力をすることだ」と明言した。

 「まず身をもって範を示すことだ。つまり、私自身、考え方や生き方を変えないことを約束する。今後も首尾一貫して、公正さと誠実さをもって行動する」

 倹約をする政府を率い、臆せず断固として汚職と戦うためには、道徳的な権威を自ら持たなければならないと、ロペス・オブラドール前メキシコ市長は述べた。

 「政府の不必要な支出を排除し、高級官僚の特権を廃止する。すべての仰々しい政治は終わりとなる。質実さとは、厳正、効率を意味すると同時に、正義をも意味する」

 また、公共事業の請負契約や、財・サービスの購入における全過程を監視するため、市民による委員会と協力して、「政府の汚職を一掃する」ことを約束した。「縁故主義と有力者の無処罰主義は排除される」

 この政策のみで、年間6000億ペソ(約3兆5000億円)節約することができるため、その資金で経済にてこ入れをし、雇用を創出し、メキシコに根を張る不平等の問題に対応することができる。

 「貧困層に与えるために富裕層から取り上げることなく」「増税や新税を行うことなく」「国を借金まみれにすることなく」、公共投資の額を倍にし、民間投資部門と提携しつつ、今後6年間で6%の経済成長と700万の雇用創出を達成する、と強調した。

 また、汚職のない質実な政府を実現することで、メキシコを正常化するための経済成長、雇用、福祉、若者へのケアに取り組むことができ、それによって社会の平静と平和が保証されると述べた。「質実な政府、汚職の排除。これが私の公約だ」

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