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用心棒代はパンの中に

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写真:用心棒代の徴収には、昔ながらのパンが使われる。

Proceso 2013/02/09

 ゲレロ州コスタ・チカ地方では、犯罪組織は恐喝に独特の方法を用いている。それは、商店の「用心棒代」を徴収するために、この地域で昔から製造されてきたパンを使うというものだ。

 ウニベルサル紙によると、恐喝は、通りや幹線道路、とりわけアカプルコからピノテパ・ナシオナルに向かう幹線道路沿いにある小さな屋台から、合法的に営業している食品店や建設会社にまで及んでおり、誰もこの恐喝を免れることはできない。

 地元住民の話では、紙幣が収まるようにパンの中をくり抜き、金はその中に入れる。

 その後、犯罪組織のメンバーが乗用車で各店舗へ行き、パンの入った袋を回収する。

 用心棒代の徴収の頻度は、15日ごとや月1回など、様々である。

 以前は、犯罪組織のメンバーは、「表敬」訪問をして用心棒代を徴収していた。地元の商店主によると、この新しい方法で恐喝が行われるようになったのは、最近のことだ。

 地元住民は、この事態をどうすることもできないと話しているが、警察に訴えることはしない。犯罪組織の報復を恐れているためでもあり、また警察に対する不信感のためでもある。

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