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メキシコの高校生7割がいじめ被害を経験

ホセ・フアン・レジェス
El Economista 2014/01/20

 メキシコの公立高校の生徒の38%が、学校は危険な場所であると感じている。その理由は、犯罪グループが存在していること、麻薬が売買されていること、学校の友人が武器を所有していることなどであった。私立高校では、この数値は22%であった。

 それに加えて、いじめもある。生徒のうち10人に7人が、過去数年間で、肉体的または精神的な暴力、言葉による暴力などのいじめを受けたことがある。加害者は学校の友達であった。いじめをしたことがあるかという質問に対しては、あると回答した生徒は、わずか4%であった。

 教育省高等学校教育局のロドルフォ・トゥイラン局長は、「生徒に対する暴力の問題は、学校の中だけの問題ではない。ソーシャル・ネットワークの中でも、生徒たちは問題に直面している。調査に回答した生徒の12%は、ソーシャル・ネットワーク内でのいじめにあったことがあると回答した」と述べた。

 高校生の危険行動防止に関するセミナーを開始するにあたり、トゥイラン局長は、「いじめの影響は、生徒の精神状態に表れるだけでなく、学習成果にも表れる。というのは、いじめを受けた生徒の30%が、長期にわたって欠席しているからだ」と述べた。

 世界銀行の教育専門家であるピーター・ホーランド氏は、「メキシコが唯一の事例ではないとはいえ、生徒たちの間の暴力に関する状況は、憂慮すべきである。保護者の70%は、生徒の中途退学について知らされていない」と述べた。

 2013年に実施された「疎外、いじめ、暴力に関する調査」は、生徒たちが喫煙、飲酒、薬物などの公衆衛生上の問題にもさらされていることを示している。調査の結果によると、回答した生徒の35%は喫煙したことがあり、50%がアルコール飲料を飲んだことがある。そのうちの5人に1人は、月に1回以上、アルコールを摂取している。

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