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大統領選 ペニャ・ニエト勝利

ABC 2012/07/02

 IFE(連邦選挙機関)の暫定集計によると、PRI(制度的革命党)のエンリケ・ペニャ・ニエト候補がメキシコ大統領選を制した。左派のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール候補はこれを認めていない。

 選挙前の世論調査の予想通り、PRIの候補が他の候補に圧勝し、12月1日からフェリーペ・カルデロン現大統領の後任となる。

 約7500の集計記録を元にしたIFEの暫定集計では、ペニャ・ニエト氏が37.93%から38.55%の票を獲得したことを、レオナルド・バルデスIFE議長が発表した。

 ペニャ・ニエト氏は「大統領!」と声をかける支持者を前に、「選ばれたことに感動している。強い決意と責任感を持って任に当たるつもりだ」とコメントした。

 また、これまでの緊張状態や意見の相違は水に流し、「国全体が和解するよう協力し、努力していかなければならない」、「個々の意見や党派を超えて、メキシコを愛する心が皆を結びつけている」と述べ、組織犯罪に対しては「協定も休戦もない」ことを繰り返した。

 暫定集計の誤差は非常に低く、0.5%程度であるとIFEは発表したが、左派のオブラドール候補は、ペニャ・ニエト氏の事実上の勝利も自身の敗北も認めていない。

 PRD(民主革命党)を率いるオブラドール氏は、これまでに発表された集計結果は、オブラドール氏側の集計結果と一致せず(そのデータを示しはしなかったが)、公式の最終結果が出るまで待つ、と述べた

 「まだ最終判断は下されていない。確定結果を待つことが第一だ。(…)私たちは情報がすべて発表されるのを待つ」

 オブラドール氏は2006年の大統領選挙においてもその敗北を認めず、今回の選挙でも、IFEがオブラドール氏の敗北を伝えた数秒後にメッセージを出した。

 IFEの集計によると、オブラドール氏は30.9%から31.86%の票を獲得した。

 与党PAN(国民行動党)のホセフィーナ・バスケス・モタ候補は25.10%から26.03%の票を獲得し、3位に終わった。

 バスケス氏は、投票所の出口調査が自身の敗北を示していたことから、現地時間の午後8時30分、候補者の中で最初に敗北を認めた。

 バスケス氏はPAN幹部と共に支持者へのメッセージを発表し、これからは勝者(PRI)を「監視する」と述べた。

 「たくさんの票が与えてくれた力を総結集し、全力で監視していきます。これらの票からメキシコが必要とする構造的改革が生まれ、これらの票こそが、権威主義への逆戻り、汚職と無処罰の帝国、組織犯罪への服従を妨げるものだからです」

 数時間のうちにIFEの集計結果が出るが、その後、各党が抗議する機会が与えられた後、結果が法的に確定する。

 IFEのバルデス議長は、今回の選挙の投票率は62%を上回り、4900万人以上が投票したと発表した。「メキシコの選挙史上、最多投票率でした」

 有権者数は約7950万人で、大統領、下院議員500人、上院議員128人、市長925人、州知事6人およびメキシコ市長を選出した。

 メキシコの選挙では決選投票はない。次点候補との差の多少にかかわらず、最多得票を獲得した候補が当選となる。

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