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オアハカのチーズ

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写真:オアハカのチーズ(Oaxaca Mexico Cultura, Arte y Sabor)

Directo al Paladar

 メキシコ人なら誰でも一度は、オアハカのチーズを市場や露店で買って、細く裂いて食べたことがあるはずです。

 オアハカのチーズは、昔ながらのケサディージャやタコス・ドラードスなどのメキシコ料理には欠かすことのできない食材で、様々な方法で料理されます。

 オアハカのチーズは、スペイン植民地時代に、オアハカで生まれました。チーズ自体は、牛、ヤギ、ヒツジを連れてきたスペイン人によって、メキシコにもたらされたものですが、オアハカのチーズは、特別な方法で製造されるため、メキシコだけの特別なチーズと言えます。オアハカのチーズは、新鮮で柔らかく、ボールの形をしています。この形は、繊細な糸状のチーズを、ボール状になるまでぐるぐる巻きにして作られます。

 このチーズは、味の素晴らしさもさることながら、低脂肪(約22%)でありながら高タンパク高カロリー(100gあたり300kcal)という、めずらしい栄養成分にも特徴があります。

 オアハカのチーズが糸のように細く裂けるのはなぜか、疑問に思う人も多いでしょう。作り方は、実際には、いたって簡単です。一度凝結させたチーズをみじん切りにし、溶けて糸のように伸びるまで70-80度の熱いお湯をかけます。その後、固まらせるために冷水につけます。最後に、ぐるぐる巻いて、「チーズ・ボール」と称される丸い形を作ります。

 オアハカのチーズの歴史は、新しい土地に持ち込まれた食品が、その土地の文化に適合して変化し、ついにはその文化の特徴のひとつとなった、典型的な一例です。

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